
●日中友好の歌の歌詞に込められた光研和尚の思い~松井三平さんの解説より~
3番
岡山洛陽 縁結び 両市の発展進むなり
黄河の流れ 瀬戸の海
一衣帯水 鐘が鳴る
世界の平和 成しとげむ
世界の平和 成しとげむ
はじまりの岡山洛陽では岡山が先になっているが、黄河の流れ 瀬戸の海では黄河が先にして礼儀を正している。
黄河という川に対するのであれば次につながるのは岡山の3本の川のどれかだろう。しかし旭川、高梁川、吉井川ではスケールが違いすぎる。鄧小平が来日した際、瀬戸内海を見て「日本にも大きな川があるではないか」と言ったとか。黄河に相対する流れとして和尚は瀬戸内海を書き、一衣帯水(1本の帯のような幅の狭い川や海峡で隔てられていること、またはそれを隔てて隣り合っており、2つのものの距離が非常に近いさまや、密接な関係を表す四字熟語)で結んでいる。
レコーディングに際して松井三平さんの解説をお聞きし、あらためて光研和尚の書かれた文章の奥深さを感じた日中友好の歌の歌詞である。